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失敗しないレンタルサーバーの選び方

どのレンタルサーバーを選ぶかによって、その後のサイト運営効率が大きく変わることを知っていますか?

レンタルサーバーは商用サイト運営には欠かせない存在だと思いますが、意外なことに皆さんあまり深く考えることなく安易に決めてしまっているようです。レンタルサーバー選びは、その後のサイト運営のコスト・効率に大きく影響しますのでキモとなる部分を押えておきましょう。


フリースペース

その名の通り「フリー(無料)」で利用できるウェブページ公開用サービスです。通常のレンタルサーバー業者であれば「毎月○○円」と利用料金がかかりますが、フリースペースならばサーバー維持費の観点では完全に無料ですので、かなり魅力的ですね。

しかし、本格的な商用サイト運営を考えるのならば、フリースペースは避けたほうが無難です。フリースペースは「無料」ということから利用者が多く、サーバー能力・回線の太さともに心もとないからです。万一サーバーがダウンした際にもなんの保証もありませんし、自社と無関係の広告が入ってしまうのもネックとなります。

一方、プロバイダと契約したときにオマケで付いてきたホームページスペースを使うという手もあり、こちらもサーバー維持費は無料ということになりますが、やはりこれにも問題があり、CGIやSSIなどの『サイト運営を効率化するためのツール』を自由に使うことが出来るところはほとんどなく、仮に使えたとしてもやはり利用者が多いためにサーバー・回線共に十分な能力を持っていないのが通常です。商用サイト運営を前提とした場合、フリースペースを選択した時点である種の『ハンディ』を背負っていることになります。

フリースペースは、サイト運営に慣れる前の練習用として使う分には十分なものだと思いますが、早い段階で役不足になるであろうことは容易に予想出来ます。また『信用』や『本気でやる気があるのかどうか』といった面でもマイナス要素となります。一方でフリースペースであるにも関わらず、名を馳せているサイトが存在するのも事実ですが、多くの場合それは個人サイトであり、商用サイトではありません。


自社サーバー

自社サーバーとはその名の通り、自社でWEBサーバーを構築して、サイト運営をしたりメール配信をしたりするものです。自由度という点においてはこれ以上のものはありません。サーバーは当然独り占め状態です。サーバーマシンに使う機種選択からメールアカウントの発行など、全てにおいて自社で自由に管理できますが、当然のことながらその分全ての責任が自社にあり、サーバーの構築費・維持管理費・人材確保など、中小企業にとってはあまり現実的ではありません。

次々に出現するウィルスに対応するだけでも相当なスキルとコストが必要となりますし、もしも自社サーバーがウィルスに感染してしまい、ユーザーや関係者に迷惑をかけようものなら途端に信用問題にまで発展してしまいます。自社サーバーを立てるメリットは実はかなりあるのですが、デメリットも相当高いわけです。


レンタルサーバー

ここでやっと主役のレンタルサーバーが出てきます。先の2つの選択肢のメリット・デメリットを埋め合わせるものがレンタルサーバーです。ひとくちにレンタルサーバーといっても、その種類や運営形態は非常に多種多様です。まずざっくりと大きく分けて見てみましょう。


【海外サーバー】

海外サーバーは、WEBサーバーが国内ではなく海外に設置されているものを指します。平均して毎月のレンタル料金は安く、再販(第三者にスペースを販売すること)に関しても、比較的緩い規約を儲けている業者が多いようです。固定費を抑えつつWEBスペースやシステムなどのレンタルサービスを始めたいときなどに向いています。

しかし、いいことばかりではなく問題もあります。それは主にサポートの問題とCGIなどのシステムを動かしたときの問題です。サポートの問題は、海外サーバーの運営業者自身は国内に存在しますが、サーバーの運用・管理者は海外在住ということから発生します。現地のスタッフが日本語を理解していればさほど問題はありませんが、通常そのようなことはほとんどありません。

トラブルが発生したときなど、どうしてもワンクッションを挟んでの対応となりますので、原因の究明や事態の復旧までには余分な時間がかかることになります。CGIなどを動作させたときの問題としては、何と言っても「時差」があることです。CGIによっては時差修正を出来るように設計されているものもありますが、そうでない場合はプログラム自体を改造する必要があります。

結論として、海外サーバーは中級者以上には向いているかもしれませんが、そうでなかった場合には国内サーバーを選んだほうが無難でしょう。


【共用サーバー】

共用サーバーは、ひとつのサーバーを複数のユーザーで共用して利用するタイプのものです。通常のレンタルサーバーは、ほとんどがこのタイプと言ってよいでしょう。共用サーバーで重要なことは、ひとつのサーバーを『何人で共有するのか』ということです。例えばひとつのサーバーを100人で共有するのと1,000人で共有するのとでは、サーバーにアクセスしたときの快適さはかなり違います。とくに夜11時以降の回線が込み合う時間帯においては、その差はより顕著なものとなります。

本来、WEBサーバーにはそれほど高い性能は要求されませんが、サーバーに住む住人の数や住人の性質によっては、ある程度高性能なサーバーが必要になってきます。(CGIなどをガリガリ使う住人が多いのであればなおさらです)サイト運営の効率化を図ったり、WEBマーケティングの幅を広げるためには、CGIやSSI等のツールを使えるに越したことはありませんが、それらを使えるということは、それなりにサーバーに負担がかかっているということですので、サーバー能力に余裕のあるところを選びたいものです。


【専用サーバー】

専用サーバーは、ひとつのサーバーを独占して利用するタイプです。サーバーをまるまる独り占めですから、自社サーバーを立てたときとかなり近い状態になります。しかも通常は面倒なサーバー管理等を業者に任せておけるので、通常の中小企業であれば、自社サーバーを構築するよりは専用サーバーを利用したほうが維持管理費を低く抑えることが出来るでしょう。共有サーバーと比較すれば、その維持費はもちろん高いものとなりますが、サーバーを独占できることによる自由度の高さはかなり魅力的です。



総論

ここからはレンタルサーバー選び全般に言えることとなりますが、まず現時点での自分の器(サイトの運営規模)を知ることから始めたほうがよいでしょう。例えば、現時点ではホームページを作るのがやっとだったり、サイト制作を業者に頼むとしても、さほど規模の大きくないサイトであれば、最初からスペックの高いサーバーは必要ありません。

よく、『ホームページスペースなんと余裕の200MB!!』などというコピーを謳っている業者もありますが、サイトを立ち上げた時点で200MBは絶対に必要ありませんし、その後、アンケートなどサイトからなんらかのデータを収集蓄積していったとしても200MBを使うことはまずありません。せいぜい10MBも使えばいいところでしょう。また、いくらスペース自体に余裕があっても、情報を流す回線に余裕がないのであれば先詰まりになってしまい、あまり意味がありません。

これまたよく、『余裕のバックボーン!2Gbps!』などというコピーがありがちですが、これは『最終的に2Gbpsのバックボーンに接続されているだけのこと』で、問題なのはそのバックボーンに接続されるまでの回線の太さがどれだけあるかです。例えばあるレンタルサーバーで平均して常時50Mbpsの帯域を必要としているのなら、最低でもその倍の100MBps程度の太さがないと、夜11時前後など、瞬間的に転送量が増大したときなどに対応出来ないことになります。

この辺りになってくると少し専門知識が必要になってきますが、レンタルサーバーは一度契約したらずっと居座るのではなく、引っ越すのがごく当たり前ですので、サポート体制・サーバー機能・利用料金など、自分にあった業者を地道に探すのが一番でしょう。とくに、年間契約などは安易にしないようにしましょう。下手に年間契約をしてしまうと、携帯電話と同じように解約時にペナルティがあったり、支払った料金が戻ってこないのが通常です。最低でも1〜2ヶ月程度は様子を見て、その時点でサイト運営に支障が無いこと、今後のサイトの成長(アクセス数の増加やシステム導入など)を考慮してもしばらくはその業者で問題が無いと判断したら、そこで初めて長期的な契約を交わすのが無難です。

私はCGIの制作や設置代行などをやっていて、クライアントさんが利用している様々なレンタルサーバー業者を見てきましたが、中には信じられないほど利用環境が悪かったり、サポートの応対がお世辞にもよいとは言えないといった業者を多く見かけました。ところがこのような業者のWEBサイトを見てみると、当然のことながら『安い!安心のサポート!大容量!』などよいことしか書いていなく、肝心のサーバースペックや回線状況などに関してはほとんど説明がありません。仮にあったとしても具体的な数値による説明は無く『国内最大級の〜』『業界最高水準の〜』といったあいまいな表現が多いようです。数値が明記されていないことにはそれなりの理由があるのです。

これらのことは知っていればある程度は対処出来るかもしれませんが、知らなければそれまでです。レンタルサーバーはWEBで戦う土俵そのものです。もし、あなたがこれからレンタルサーバーを借りようと思っているか、または現在使っているレンタルサーバーに不満があるようでしたら、サーバー業者選択の参考にしていただければ幸いです。






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