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WEBサイトの「更新」を考える

ここでは、WEBサイトの「更新」について少し考えてみたいと思います。そもそもWEBサイトの「更新」って何のためにするのでしょう?
よく、インターネットの世界のことを「バーチャル(仮想)」、現実の世界のことを「リアル(現実)」なんていいますが、リアルの世界でも「更新」は頻繁に行われていますね。

例えば、デパートやスーパー、コンビニなどでも定期的に売り場の改装をしたり、陳列棚の商品の配置を変更したりしています。飲食店なども新しいレシピを開発してそれをメニューに加えたり、人気のないものであればメニューから削除したりしています。

これらのことを何のためにやっているのかといえば、結局は「売上・利益の向上」のためにやっているわけですね。「売上・利益」を伸ばすためには、そのとき・その場所のニーズやウォンツに合わせて、店の環境も変化していく必要があるわけです。

ところで、先ほどのデパートなどの例で考えてみると、「更新」にも大きく分けて2種類あることがわかります。つまり売り場の改装といった「メジャー更新」と、商品の配置を変更するだけの「マイナー更新」です。「メジャー更新」は「大規模な更新」、「マイナー更新」は「小規模な更新」ということになります。

では、WEBサイトにおける「メジャー更新」と「マイナー更新」とはいったい何なのでしょうか・・・?


「メジャー更新」とは「大規模な更新」のことですから、WEBサイトでいえば「サイト全体のレイアウト・デザインなどの大幅な変更」ということになりそうです。一方、「マイナー更新」とは「小規模な更新」のことですから、「ページ内の一部のレイアウト・文章・画像などの変更」ということになります。

「メジャー更新」と「マイナー更新」のどちらがお金と時間をより多く必要とするかは考えるまでもありませんね。当然「メジャー更新」の方が大きな数字が必要となります。ということは、WEBサイトを効率よく更新・改善していくのであれば、できるだけ「メジャー更新」を少なくして「マイナー更新」を多くしたほうがよいことになります。「マイナー更新」を何度かテスト的に行い、サイト全体のあるべき方向性を探りながら、必要であれば「メジャー更新」を実施していくといった計画的な思考が必要になってきます。

これはリアル世界のデパートやスーパーなどでもまったく同様です。なんの根拠もなくいきなり売り場の改装を始めるお店はまずないと思います。通常であれば、「どの商品が」「誰に」「いつ」「どこの場所で」「いくらで」「どのように」売れているのかなどを細かく分析し、その分析結果を踏まえて商品の配置変更などの小規模な更新を重ね、さらにその結果を踏まえて大・中規模の更新に手を付けるといった感じでしょう。

WEBサイトにもこれと全く同じことがいえます。さほど時間とお金を必要としない「マイナー更新」を重ねつつその効果を計測し、今後のサイト展開の方向性が固まり、それが現状サイトの状態から改変していくのが現実的ではないのであれば、そこで初めて「メジャー更新」をするのがベストといえます。


「マイナー更新」の効果を計測するのには、サイト全体の「アクセス解析」をするのが大前提となります。「アクセス解析」をすると、

1.サイトへ訪れるユーザーの特性(OS・ブラウザ・モニタ解像度・利用ホストなど)
2.ユーザーがどんな検索キーワードでサイトへ訪れたのか
3.時間帯別の訪問者数
4.日別の訪問者数
5.週別の訪問者数
6.月別の訪問者数
7.どのリンク元からアクセスしてきたのか
8.サイト内のどのページからアクセスしたのか
9.サイト内のどのページにアクセスが多いのか
10.サイト内をどのような順序で見て回ったのか
11.ページごとの滞在時間
12.サイト全体の滞在時間
13.サイトへのユニークユーザー数(延べ人数ではない)


これらのことがわかります。


アクセス解析をするということは、普通の会社でいうところの営業会議とでもいいましょうか。どの営業マンの成績がよく、どの営業マンの成績が悪いのか、顧客はどこから、何を求めて訪れていて、どんな客層なのか、売れているときとはどんな状況なのかといったことを分析する上で非常に重要な情報源となり、WEBサイト運営の基本中の基本となります。

利益を上げている営業マン(ページ)はどこなのかがわかれば、そこに重点的にエネルギーを注げばよいことになります。当然人気のある営業マン(ページ)には、給料(情報量や更新頻度)を増やすべきだと思いますね。

しかし実は、個々のページの人気(アクセス数・滞在時間)だけでは判断できないのです。もし、本当に利益を上げているページというものが存在すればよいのですが、通常WEBサイトは複数のページから成り立っていますので、実際には利益を上げているページではなく、利益を上げている経路となることのほうが一般的です。

利益を上げている経路を見抜くためには、実際に注文フォームのページから注文をしたユーザーのIPアドレス(ダイヤルアップ接続のユーザーであれば利用プロバイダのリモートホストのIP)を拾い、そのIPアドレスがサイト内をどのように閲覧して注文というアクションを起こしたのかを分析する必要があります。そうすることにより、意図どおりにユーザーを誘導できているのかどうかの検証ができます。もちろん、全てのユーザーがサイトへの初回アクセスで注文をするわけではありませんし、ダイヤルアップで接続してきているユーザーであれば接続のたびに毎回IPアドレスが変化しますので確実というわけではありませんが、これらの分析を継続して行うことにより、利益を上げている経路を見つけ出し、それをさらに発展させていくことが可能となります。

先ほど「全てのユーザーがサイトへの初回アクセスで注文をするわけではありません」と書きましたが、これも「ユーザーはなぜ初回アクセスで注文をしなかったのか」「どのページで見るのをやめたのか」「どんなキーワードで検索してきているのか」「ユーザーは法人なのか個人なのか」「どの時間帯に訪れているのか」などのことを分析していくことによって傾向がわかれば、その対策を講じることも可能となりますね。

逆にこれらの分析を全く行わず、いきなり大規模な「メジャー更新」をしてしまうのは、デパートで今期の売上結果を検証することなく売り場改装をするのに近いものがあります。どんなにお金と時間をかけて立派な店舗に育ったように見えても、実際にそこから利益が発生しないのであれば将来は危ういものとなってしまいます。

アクセス解析を的確に行うためには、それぞれのページに明確な役割を持たせ、きちんと他のページと連動しているかどうかの検証が欠かせません。中にはトップページのみのアクセス解析をするサービスなどもありますが、これらは「利益を上げる経路を見つけることができない」、「サイト内において意図どおりにユーザーを誘導できているのかどうかの検証をすることができない」などの観点から、導入するメリットは希薄といえます。

参考資料:Japan.internet.com Web:ビジネス - アクセスログは見てますか?(新しいウィンドウが開きます)


今までは更新について「規模」をメインに考えてきましたが、実際には「時間」の概念も関わってくることになります。時間的に変化しにくい普遍的なもの、例えば会社名や会社住所などは頻繁に更新する対象とはなりませんが、比較的短期間で変化するもの、例えば期間限定のセール情報や物品の入荷状況などは、リアルタイムに近い状態で更新する必要があります。ユーザーはネット利用に関して「新しい情報」「変化」「刺激」などを強く求めていますので、とくにB2C(個人向け)の商用サイトは「フレッシュ感」や「サイトオーナーの意気込み」などを演出するのにマメな更新は欠かせないといえます。マメな更新を心がけているWEBサイトには、「今しか」「そこでしか」得ることのできない情報が掲載されている可能性が高く、次回訪問時の「期待感」を持たせますので、リピーターが増えやすくなります。


最後に、私のイチオシの大変優れたアクセス解析CGIプログラムを何点かご紹介しておきます。(設置の難易度は比較的高め・・・かもしれません)

スクリプト名 配布サイト 特徴 料金
dopvSTAR* ダイのお気楽極楽スクリプト [ Perl CGI ] 「ページ移動経路追跡」や特定のキーワードにマッチするログのみを集計する「マッチ集計」など非常に多機能。 シェア:2,500円
高機能アクセス解析 CGI Professional 版 futomi's CGI Cafe PV数だけでなく、セッション数(訪問数)やユニークユーザー数(実訪問者数)も把握でき、見やすい円グラフ表示も魅力。 個人利用:\1,000円
法人・商用利用:\2,000円
AshiatoLOG 2.02 Funa's Works 基本的な解析項目に加えて、サイト内の移動経路までもわかる。ログを管理者にメール送付する機能もある。フリー
Basicアクセス解析 Basicアクセス解析の紹介 ログをダウンロードして、ローカルのPC上で解析を行うので、サーバーに優しく、数年分といった長期間の解析も余裕でこなせる。エクセルで解析結果をグラフ化できるので視覚的にもわかりやすく、大変便利。シェア(5,000円)





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